八重歯・出っ歯・すきっ歯 イメージ
Malocclusion

八重歯・出っ歯・
すきっ歯

不揃いの歯並びを改善

Contents目次

Introduction八重歯・出っ歯・すきっ歯のリスクと治療方法をご紹介

歯並びの問題は、見た目だけでなく健康にも深刻な影響を与えることがあります。

八重歯は歯が重なって見える状態、出っ歯は上顎が前に突き出ている状態、すきっ歯は歯と歯の間に隙間が空いている状態を指します。
これらの症状を放置すると噛み合わせのバランスが乱れ虫歯や歯周病のリスクが高まります。
早期に治療を開始することで、将来的な歯並びの悪化を防いで歯の健康を守ることができます。

このページでは、八重歯、出っ歯、すきっ歯について、リスク、治療方法、歯並びを悪化させる原因についてご紹介しています。
八重歯、出っ歯、すきっ歯でお悩みの方はご相談ください。

Features代表的な歯並び

八重歯【叢生(そうせい)】

八重歯は、前から数えて3番目の歯がまっすぐ並びきらず、隣の歯と重なって生えている状態を指します。

八重歯以外の歯がほかの歯と重なったり互い違いに生えたりしている状態を「叢生(そうせい)」と呼びますが、八重歯は叢生の一種です。
叢生は見た目の問題を引き起こし、口腔内の清掃が難しくてプラークや歯石が溜まりやすくて虫歯や歯周病のリスクが高いという特徴があります。

また、噛み合わせが悪くなることで、顎関節症や消化不良などの健康の問題を引き起こす可能性もあります。

八重歯(叢生)の治療方法

八重歯(叢生)の治療は、矯正治療やセラミック治療で行われます。

・矯正治療

矯正治療の方法には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正があり、歯を動かして八重歯(叢生)を改善します。

ワイヤー矯正は歯にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を正しい位置に移動させる方法です。
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用して、歯を少しずつ動かします。

八重歯(叢生)は歯の大きさよりも顎が小さくて歯がまっすぐに並ばないことが原因で起こります。
矯正治療では歯を並べるスペースを確保するために、抜歯をするか歯と歯の間を薄く削って隙間を作るIPRという処置を行います。

抜歯やIPRで作った隙間を利用してワイヤーやマウスピースで歯列をまっすぐに整え、八重歯(叢生)を改善します。

・セラミック治療

セラミック治療は、歯を削って一回り小さくし、上からセラミックの被せ物を着けて歯並びの捻れや位置を微調整する方法です。
矯正治療のように歯を動かすことはできないため、対応できるのは軽度の八重歯(叢生)に限ります。

出っ歯【上顎前突(じょうがくぜんとつ)】

出っ歯は歯科用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれ、上の前歯が下の歯の位置よりも前に突き出ている状態を指します。
重症化すると顔面の形にも影響を与えることがあり、見た目のコンプレックスを引き起こす場合があります。

出っ歯(上顎前突)は、噛み合わせや口腔機能にも影響を及ぼします。
前歯で物をうまく噛み切れない、発音が不明瞭になるなどの問題が代表的です。

また、前歯が邪魔をして口が閉じにくくなることで口呼吸を引き起こし、口腔内の乾燥、虫歯、歯周病のリスクが高くなります。

出っ歯(上顎前突)の治療方法

ワイヤーやマウスピースを使った矯正治療、もしくはセラミック治療で治します。

・矯正治療

出っ歯の程度、歯と顎の大きさを考慮して、前歯を引っ込めるスペースを確保するための処置を行います。
抜歯、IPR、歯を後ろに下げる処置によってスペースを確保し、前歯を引っ込めるのが一般的です。

重度の出っ歯(上顎前突)の場合は、顎の骨を切る外科手術を行って上下顎の大きさのバランスを整える処置が必要な場合があります。

・セラミック治療

出っ歯(上下前突)が軽度な場合は、歯を削り、セラミックの被せ物を使って前歯の角度を調整することで改善できる場合があります。

すきっ歯【空隙歯列(くうげきしれつ)】

すきっ歯は「空隙歯列(くうげきしれつ)」とも呼ばれる歯並びで、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。
前歯に見られることが多く、見た目、発音、噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。

すきっ歯(空隙歯列)の治療方法

矯正治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディングで改善が可能です。

・矯正治療

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースを用いて、歯を正しい位置に移動させて隙間を閉じます。
歯と歯の間の隙間を閉じる際に噛み合わせや上下顎の大きさのバランスに問題が出る場合は、抜歯やIPRを行うことがあります。

・ラミネートベニア

歯の表面を薄く削り、上からセラミックのチップを貼り付けて歯の形を整える方法です。
1本1本の歯を大きく見せて歯の隙間を隠し、見た目を改善することができます。即効性があり、数回の通院で完了します。

・ダイレクトボンディング

歯の隙間にハイブリッドセラミックのペーストを直接盛り付けて隙間をなくす方法です。
ほかの治療方法よりも手軽で低コスト、歯を削らずにすきっ歯を改善できるというメリットがあります。

Risk歯並びが悪いことで起こる問題

歯並びの悪さが引き起こす問題は多い

八重歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(空隙歯列)のような歯並びの悪さは、見た目、さまざまな健康リスクや精神的なストレスを引き起こす原因となります。
どのようなリスクがあるかを確認し、心当たりがある場合は早期に改善を検討することがおすすめです。
歯並びの悪さによる具体的なリスクとよく見られる症状について詳しく説明します。

虫歯・歯周病のリスク

八重歯や叢生で歯列の凸凹にプラークや歯石が溜まりやすい場合は、歯並びが悪いと虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

また、歯が重なっているところはエナメル質に傷が付きやすいため虫歯になりやすく、噛む力が集中しやすい一部の歯だけ歯周病が進行しやすいなどのリスクもあります。

【よくある症状】
・歯が黒いところがある
・歯茎が腫れて痛む

口臭発生のリスク

口臭は、プラークや歯石量が増えると発生しやすくなります。
歯列の凸凹にプラークや歯石が溜まりやすい歯並びの人は、口臭が発生するリスクが高いでしょう。

また、歯周病による口臭の発生リスクも高いです。
出っ歯(上顎前突)の場合は口呼吸で口内が乾燥しやすいため、ドライマウスによる口臭も発生しやすいです。

【よくある症状】
・口臭を指摘された
・マスクをしたときに口臭が気になる
・口の中が常にネバネバする

頭痛・肩こりを引き起こすリスク

歯並びの悪さは噛み合わせに影響を及ぼし、顎関節や顔、首、肩の筋肉に負担をかけます。
これにより、頭痛や肩こりが引き起こされることがあります。

【よくある症状】
・頭痛がすることが多い
・首や肩がこる
・顎が痛い

消化機能への負担増加のリスク

歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなり、食べ物を十分に噛み砕けなくなります。
結果的に胃腸に負担がかかり、消化不良や胃痛のような健康の問題が発生しやすくなります。

【よくある症状】
・食後に胃がもたれる
・食べ物を丸呑みすることが多い

歯が欠けたり折れたりするリスク

噛んだときに負担がかかりやすい歯が欠けたり折れたりするリスクがあります。

【よくある症状】
・歯が欠けたり折れたりした経験がある
・歯の先端がすり減って斜めになっている

精神的ストレスを引き起こす場合がある

歯並びが悪いことで口元や笑顔に自信が持てず、精神的なストレスを感じる場合があります。
自分の笑顔に自信が持てないと、人前で話すことに対しても不安を感じるようになる場合があります。

【よくある症状】
・笑顔に自信が持てない
・笑うときや話すときに口元を隠してしまう
・歯並びや口元にコンプレックスを感じる

Treatment歯並びに対する治療方法

マウスピース矯正

マウスピース矯正の様子

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯並びを整える矯正方法です。
当院では、世界的シェアが高いインビザラインのマウスピース矯正システムを使用しております。

マウスピース矯正のメリット

マウスピースは自分で着け外し可能なため、食事や歯磨きの際に外すことができます。
そのため、矯正中も食事や歯磨きがしやすく、口腔内の衛生状態を保ちやすいです。

マウスピースを装着しているときもほとんど目立たないため、矯正中の見た目も気になりにくいです。

マウスピース矯正の治療の流れ

マウスピース矯正は、歯を立体的に画像化できるデジタルスキャナーで歯型を採り、専用のソフトウェアで治療計画を立てて歯の動きをシミュレーションします。
インビザラインの場合は治療計画が完成したら、患者の歯に合わせてオーダーメイドのマウスピースを作製、アタッチメントを歯に着けたらマウスピースを装着して治療開始です。

1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ理想の位置に歯を動かしていきます。
治療期間は個人差がありますが、1~2年程度が目安です。

マウスピース矯正の効果

マウスピース矯正は、装置の快適性と審美性を兼ね備えた矯正治療です。
矯正装置が目立ちにくいため、周りに矯正していることを気づかれないまま、八重歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(空隙歯列)を改善することができます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の様子

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットとワイヤーを利用して歯並びを整える矯正方法です。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正の最大のメリットは、適用範囲の広さと矯正装置に関する自己管理の手間がほとんどないことです。
定期的に通院するだけで歯が動くため、マウスピース矯正のような矯正装置の自己管理が難しい人に向いています。

また、ワイヤー矯正は軽度から重度の八重歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(空隙歯列)に適応可能です。

当院では表側矯正と裏側矯正の両方を扱っており、複数のタイプのブラケット、ワイヤーをご用意しております。
そのため、矯正中の見た目が気になる方のご要望に幅広く対応可能です。

ワイヤー矯正の治療の流れ

患者様の口内を確認し、レントゲン、口腔内写真、歯型をとって模型を作成したあと、歯科医師が治療計画を作成します。

歯に患者様のご要望に合ったブラケットとワイヤーを装着して治療開始です。
月1回ほどのペースで通院していただき、ワイヤーを調整して少しずつ歯を理想の位置に移動させます。

治療期間は個人差がありますが、1年半〜3年程度です。

ワイヤー矯正の効果

ワイヤー矯正は、歯を大きく動かす必要がある重度の八重歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(空隙歯列)の改善に効果的です。
当院で扱っているインビザラインはほかのマウスピース矯正と比べて複雑な症例にも適応できますが、症例によってはワイヤー矯正の方が効率的に改善できる場合もあります。

Cause歯並びを悪化させる原因

歯並びを悪化させる原因

歯並びを悪化させる原因はいくつかあります。
一つの原因だけで歯並びが悪化することもあれば、いくつかの原因が組み合わさることで、歯並びが悪化することもあります。

歯並びが悪くなったと感じた段階で早めに歯科医師と相談し、適切な治療を開始するのがおすすめです。

遺伝的要因

歯並びや噛み合わせには、遺伝的な要因が関与します。
そのため、親から子へと受け継がれる顎の形状や歯の大きさが、歯並びの悪化を招く原因となる場合があります。

口周りの癖

舌の位置や動き方、口呼吸、指しゃぶりなどの癖が歯並びの悪化に影響する場合があります。
口の機能が発達する幼少期の舌や指しゃぶりなどの癖は特に重要で、口周りの筋肉の発達や顎の成長に影響を与えます。

これらの癖が長期間続くと、将来的な歯並びや噛み合わせの悪化を引き起こすのです。

その他の要因

虫歯、歯周病、外傷によって歯並びを悪化させることがあります。

例えば、歯周病が進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、歯の位置が不安定になって歯並びが乱れることがあります。
虫歯や外傷によって歯が欠けたり抜けたりすると、周囲の歯がそのスペースを埋めようとして歯並びが変化することもあります。

Q&Aよくある質問

なぜ八重歯、出っ歯、すきっ歯は治したほうがいいのですか?

八重歯、出っ歯、すきっ歯は、噛み合わせが悪くて一部の歯にだけ負担をかけてダメージを与える恐れがあるからです。
見た目の問題も生じるため、人によってはコンプレックスを抱く原因になる可能性があります。

八重歯と犬歯の違いはなんですか?

八重歯は、前から3番目の歯(犬歯)が飛び出ている状態を指します。
犬歯は3番目の歯の名前です。
歯並びを指すものではありません。

八重歯、出っ歯、すきっ歯が自然に治ることはありますか?

基本的には自然に治ることはありません。
虫歯、歯周病、外傷などが原因で歯が動くケースもありますが、矯正治療のように適切な位置に歯が動くわけではありません。
理想通りに治すには矯正治療が必要です。

矯正治療をすると顔が変わりますか?

歯並びが整うことで笑ったときに見える歯の雰囲気や唇の突出具合が変化することで、顔が変わったと感じる場合があります。
ただし、治療の副産物的な効果となります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらがいいですか?

矯正装置を着けたときの見た目、お仕事や日常生活への影響などを考慮して選ぶのがおすすめです。
適切に進めることができれば治療効果に大きな違いが出ることはありません。

セラミック治療と矯正治療はどちらにすべきですか?

天然の生まれ持った歯の色や形にコンプレックスがあり、歯の色と形まで整えたい場合はセラミック治療がおすすめです。
天然の歯を生かして歯並びを整えたい場合は、矯正治療がおすすめです。

他院でマウスピース矯正はできないと言われました。絶対に無理ですか?

当院の歯科医師は症例経験が豊富なため、マウスピース矯正で治療できる可能性があります。
仮にできない場合でも、裏側矯正やホワイトブラケットによる目立たない矯正治療をご用意しているため、ご相談ください。

セカンドオピニオンは可能ですか?

可能です。
歯並びの治療は、いくつかの歯科医院でカウンセリングを受けてからどのような方法で治療を行う人も多いです。
まずはお問い合わせください。

インプラントが入っています。矯正治療で動かせますか?

インプラントは矯正治療で動かすことができません。
基本的には、インプラントを動かさない範囲で八重歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、すきっ歯(空隙歯列)を改善する治療計画を立てることになります。

セラミック治療で歯を削るデメリットは何ですか?

歯を削ると歯の寿命が短くなる可能性があります。
また、歯の神経を取らなくてはいけない場合は、さらに歯の寿命が短くなる場合があるため、メンテナンスを欠かさないようにする必要があります。

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あらゆる歯のお悩みを
総合的にコーディネート

シーク歯科・矯正歯科では、患者様が抱えているお口のお悩みに対して総合的な治療をご提案いたします。
歯の機能・見た目どちらにも配慮した治療を大切にしています。
人には話しづらい内容もぜひお気軽にご相談ください。

監修者情報

著者画像
理事長 原田 泰光 Yasumitsu Harada

資格 Qualification

ICOI(国際インプラント学会)指導医・認定医
M.S.C.B矯正テクニック認定医
アレキサンダー矯正コース認定医
日本口腔インプラント学会認証医
日本矯正歯科学会会員
東京矯正歯科学会会員
日本歯科先端技術研究所会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医

ドクターコメント Doctor comment

コンセプトに基づいた知識と技術を習得し、患者様に提供していきたいと思っております。 ご要望に合わせていろいろなご提案をさせて頂きますので、是非お話をお聞かせください。

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